都民ですけど石原都知事を全面的に肯定しているわけじゃないですよ。豪華海外出張や芸術家四男とか許せるわけがない。公私混同でないことを証明する責任があるし公私混同であったならば当然ペナルティを科せられるべき。そういった報道で苦境に立たされた都知事選であったにもかかわらず当選した途端に強気な姿勢を取り戻して調子に乗っているのも苦々しく思ってます。
■石原慎太郎東京都知事
都知事選 逆風の中での圧勝に「石原節」はじける
９５年の阪神大震災について「首長の判断が遅くて２０００人が死んだ」と発言
この発言だって最初に聞いた時は驚きました。何が言いたいの？個人批判してどうすんの？って。そもそも自衛隊や米軍の救助展開が遅れたり断られたりした理由が何なのか明確にされてないですよね。さすがに首長が自衛隊の存在を忘れてたって事はないわけで要請も考えたけど何かがそれを躊躇わせたのです。政治的理由って説明になってないっしょ。くだらない理由で救助要請を躊躇ったのであればもっと批判されていい。
しかし村山元首相や井戸敏三兵庫県知事を批判したところで何も始まらない。都知事の上記発言は個人批判に聞こえてしまうのでムカつくんだと思う。都知事の後付けフォローが入るとすれば「首長判断が遅くならない体制作りを徹底する」といった感じになると思う。後出しジャンケンだけどこう言われちゃうとムカついてた人たちもそれ以上は責める事が出来ない。
ここまで考えると上記発言は確かにムカつくけど叩くような内容では無いってわかる。今回の件で「2000人って数字はどこからだ！」とか細部にこだわっている人は「もっと言い方があるだろう！」って怒ってるだけじゃないですか。それを石原都知事叩きに使ったら叩いてる方がバカに見えるだけですっごい損してる。
■井戸敏三兵庫県知事 「そんな認識だと心配」 井戸・兵庫県知事が石原氏批判
井戸知事は阪神大震災について「明け方の突発的な上下動が激しい地震で、多くの犠牲者が圧死だった。公的救済が入る前に、地域住民による救済が必要な状況だった」と言及。そのうえで「『関東大震災』が起こるとされている東京都のリーダーが、そのような認識だといささか心配だ。都民も心配で眠れなくなるのではないだろうか」と語った。■筑紫哲也 多事争論
自衛隊の出動が人命を救うんだという風に考えている知事がいるとすれば、普段のそうではない、建物を燃えないようにする、壊れないようにするという方の対策には力点が入らなくなるという疑いが出てきます。
もう一度言いますが都民は石原都知事を全面的に肯定しているわけじゃないんです。でもこんな子供みたいな反論じゃ都民だって乗れないですって。石原が気に食わないなら気に食わない部分を徹底して叩いた方が良いって。世間に届きやすい部分を探してチョイスなんてしてるから本筋が見えなくなるんじゃないか。批判内容がブレてたら単なるバッシングって言い逃れされやすくなるだけでしょう。
