優秀なプログラマが優秀でないプログラマの成長を妨げる

私がSEとして担当している企業は他にも数社ほどが関わっている。私のSEレベルは非IT系企業に勤める人よりちょっとだけ詳しいという程度なのでライバル企業のSEと共に仕事をすると恥ずかしい思いをする事が結構ある。彼らのスキルは私の何倍もあるんだもの。が、そんな歴然とした差があるにもかかわらずウチへの発注額は一向に減らない。何故か?結論から考えてしまえば仕事=クライアント企業が受ける恩恵が同等って事になるんだろうね。営業のパワーバランスは五分五分だし。ここで再びホワーイなぜ?

スキルに差がある企業同士の仕事がどうして同等になるのでしょーか?

先日、そのライバル企業を先月付けで退職したSEと飲みに行ったので内部事情を聞いてみた。彼とは5年以上の付き合いでクライアント企業を通じてライバルでありながら苦楽を共にしてきた戦友でもあったので彼がどのような境遇だったのかある程度は知っていた。基本的に終電帰宅。リリース前は休日出勤・徹夜がデフォルト。今時流行らない365日デスマな企業勤務だ。そんな会社を退職するのだから普通は酒の勢いも手伝って愚痴のオンパレード*1になりそうなものなのに彼の口からほとんど愚痴めいたものを聞くことは無かった。

自分も数年前までは似たような境遇だったのだけれど今では残業などほとんどしていない。ところが彼は残業をしていた。しかも苦にしていないというマゾっぷり。だから聞いてみた。

「奥さんはサド?」

まあ結論から言うと正解だったんですけどそこは置いといて。聞けば聞くほど上司や先輩を尊敬してるんですよ彼は。二言目には「鳥嶋(仮名)*2はウチの会社に置いておくのがもったいないぐらい優れたSEなんですよ!」だってさ!「鳥嶋が遅くまで頑張ってるのを見ると後輩として燃えますよ!」だってさ!俺も鳥嶋さんの事は知っていて確かに凄い人だとは思う。けどね、

自分より優秀な人が身を粉にして頑張っている

それより下の人間は「自分はまだまだ・・・!」とさらに頑張る

優秀な人も「やるな!俺もまだまだ!」とさらに頑張る

それより下の(ry

無限ループだー。この場合は鳥嶋さんの部下がオーバーフローな状態で仕事を続ける羽目になって最終的にはフリーズしちゃう。フリーズしなくてもメモリ不足で仕事するわけだから成果物のクオリティは下がる。言われてみて思い出したけど彼の会社って仕様が素晴らしいのにバグ混入率が高かった。さらに思い出したけどバグによって迷惑をかけた分をSEが色々とサービス(仕様にないサブ機能追加など)しちゃったりしてた。おいおいそんな事をしてたら・・・・さらに!無限ループ!ループ&ループ!由縁失ってさーまよってー!つまり遠藤安藤佐藤!無限ループがネストしてるってどういう事!ねじれてるのか!メビウスリングループか!

とりあえず鳥嶋さんって技術は一流かもしれないけど仕事の進め方が三流以下なんだと思いました。この場合だと優秀なプログラマって呼ぶことすら間違いだよね。

*1:思いっきり死語っぽいのですが現代風に言うと何だかわかりません・・・

*2:Dr.マシリトにそっくり