人が陰謀論に走るのは、フェイルセーフという戦略をとっているからなのではないだろうか。
あー、自分がまさにそうかもしれない。
プロフにも書いてるんですが座右の銘の一つが「Hope best , think worst」なのです。最高を望むことは難しいですが当然ただ望むのではなくそれに伴う努力が必要になるわけで自分を高める事にもなる。一方で努力が報われないことも日常茶飯事と言っていいほど多いので何かにつけていちいちショックを受けて落ち込んでもいられない。そう考えると日常生活を送る上で大切かつシンプルな考え方は「Hope best , think worst」なんじゃないかな、と。
年金陰謀論の人が「俺にはわかってるんだぞ!」と言いながら払い続けている行為は実際には存在しない幽霊に向かって「俺には見えてるんだからな!」と言っているに等しい気はします。もしくは実際に存在しないサイコテレパスに対して「俺の心を読んでるのは知ってるんだぜ?」と言っている邪気眼クンみたいな。
一見すると非常に無意味な行為ですが本人のショックがそれで和らぐのであればコストパフォーマンスは非常に高いと思う。例えば年金問題ではこう考えて自分を慰めます。
確実に受け取れるという確証がない。むしろ以前より受け取れる確率は確実に下がっている(ように感じる) ↓ じゃあいっそ脱退して自分で運用しよう! ↓ いや待てよ。全員が全員それぞれ運用したらどうなるんだ? ↓ だいたい短絡思考の持ち主が貯蓄とか資産運用とかするのか? ↓ そういう人たちが破綻して世の中に溢れかえったらどうなるんだ? ↓ 結局は資産を持ってる人が増税だなんだで補填するハメになるんじゃね? ↓ だったらなるべく今いる年金納付者数をキープする方がお得じゃね?
破綻が確実視されていたり問題が多発していると言っても年金納付者はまだメジャーな存在なわけで結局はそのメジャーな流れに逆らうのが怖いという小市民的発想なのですが念の為に上記のような考察もしておいて自分に対するエクスキューズを残しておくというか。なんか書いてて切なくなってきましたけど自分大好きなんで世界がどうこうよりもまず自分を慰めたいんです。自分大好き自慰大好き。
さすがにホワイトハウスは宇宙人に占拠されているとか、ブッシュはエイリアンだとかいう陰謀論まで信じるのは、とても経済合理的ではないのはあきらかだが、JASRAC陰謀論やテレビ局の電波利権ぐらいであれば、それを信じているのは、それなりに経済合理的なのかも知れないのだ。
そうそう。全ての問題に対して陰謀論を適用していたらキリがないのでどこまで採用するかのラインというか優先順位も当然ある。陰謀論をぶち上げる割に検証をまったくしていない人が非難されたりしますけど検証なんてしないよ。だって自分に対する言い訳だもの。自分が納得してたらそこで調査終了ですよ。
知り合いに浮気上等な男がいます。常に彼女が数人いる状態。自分から見るとうらやまs・・・いや信じられない状況です。それってホントに幸せなの?と思わずにはいられない。しかし彼からしてみれば彼女を複数キープしておくことで障害が発生してプライマリ彼女と別れた際、確実にセカンダリ彼女へとフェイルオーバーされる事の方が重要らしいのです。
彼の恋人クラスタリングという手法は極端ですが引用エントリにあるようなフェイルセーフやフェイルオーバーという考え方を持っている人は意識的・無意識的に差はあれど結構いるんだと思う。