選挙に行く理由

参政権は絶対に行使しない」と頭から決め込むことで、政治について考える時間が必要なくなって、有意義な時間を過ごせることになります。

これは確かにその通りですね。最初っから政治には何も期待せず諦めてしまう*1というのはシンプルで潔く無駄の無い合理的な選択。これはこれでアリだと思う。

だいたい自分が正しいと思って選んだ人が落選するともの凄いダメージですよ。自分の投じた一票が、投票自体にかかる時間から投票に至る選考時間までもが全て無駄になるわけですからね。

ってホントに無駄かね。全く無駄かって言うとそんな事もないと思う。

もっと単純な話で、主観的立場に立って「わたしが一票を投じるか投じないかによって、わたしにとっての世の中が、感知しえる程度に変化するのか?」という点に関心があります。「大事な選挙権を使わないなんて!」という気持ちよりも「大事な時間を投票に費やすなんて!」と思います。

この辺りだけ読むとあんまり同意出来ない。そりゃ俺だって俺の一票が日本を良くする!だなんて思ってないよ。どうせ何も変わらないんだろ?って思ってるよ。それでも選挙に行くのはもしかしたらという期待をしてるからだ

投票率が下がる事は2つのデメリットがあると思ってる。

・悪い政治家があんまり見られてないから、と調子に乗る
・良い政治家があんまり見られてないから、とやる気をなくす

前者は嘘ついたかもしれん。でも後者はあると思う。意外と重要なのに見過ごされてる。頑張ってる人には期待しようよ。期待して裏切られたら?そんなの裏切られてから考えようよ。

投票しない事が意思表示になるって考え方もおかしい。

彼女や奥さんが作ってくれたご飯に対して「何も言わなければ美味しい。マズイ時は言う」なんて事をほざいていた男がおりましたけれどそれ俺ルールでしか無いから!料理上手な彼女や奥さんは「私の料理・・・美味しくないんだ・・・・・」と思って家を出て行っちゃいますから!

政治家だって同じですよ。頑張ってるのにリアクションゼロだったら国会から出て行っちゃいますよ。そしたら頑張らない政治家しか残らないですよ。何も変わらないかもしれない。だけどそれでも何かを信じて頑張ってる人たちはいるわけで最初から諦めるという行為は合理的だから選択したいけど選択したくない。

だから私はもしかしてを期待して選挙に行くのです!ウチの親父と違って美味しい料理には美味しいと伝えるのです!作ってくれる人いないけどな!

*1:他エントリのブクマタグを見る限りどうやらそういう意図は無さそうですが