合コンのイメージ

それなりに合コン参加してきた男として合コンについて語ってみるよ。まず言えるのは合コン童貞や合コン処女が想像してるような状況は無いってこと。もしかしたらあるのかもしれない*1けどそしたら俺も合コン童貞だから合コン非童貞のエントリを待ちます!

初めての合コンは高校1年の時。合コンっつーかコンパ行こうって誘われた気がするからコンパかな。要するに合コンとコンパの区別なんてしてなかった。細かく書こうにも何が知りたいのかわからないので大野さんのエントリにいちいちコメントつけるよ!なんとなく怖いけど書いちゃったからいいや!

第一に、合コンは異性として比較され査定される場である。それにはまず、査定に耐えうるだけの「外見資本」が必要である。資本の多寡を、初対面の男性達に0.1秒くらいで判断され、「順位」をつけられるのである。人数合わせ要員の私などまず最下位だ。そのハンデを、いったいどこでどうやって挽回したらいい。そういうことを考えただけでも脚がすくむ。

行く前は自分もそう思ってました。行ったら忘れた。そっちが対象外判定すんなら俺もしてやっからな!とか思ってたけど緊張してそれどころじゃなかった。

第二に、合コンとは他人と競って異性を獲得する行為である。闘争心と的確な判断力、素早い行動力が必要だ。深追いすれば道を誤り、二頭追う者は一頭も得ず、逆に獲物に喰い殺されることもあろう。そんな弱肉強食の厳しい世界に、進んで入っていけるわけがない。狩猟民族でもなければ無理。いや、本物の狩猟ならまだいい。合コンは、あらかじめ川に鮎を放流して釣らせるようなものである。というか、釣り堀だ。

んー、まあ最初はそう思ってたかも。

そもそも、恋愛のために集団行動を取るという形式がわからない。恋人って普通、一対一の関係でしょう。とりあえず自分と相手以外は、どうでもいいはずじゃないですか。なぜ、4人も5人もぞろぞろ連れ立って行かねばならないの。相手も同人数だから、下手すると10人にもなる。10人も人がいてどうやって話をすればいいの。しかも半分は初対面だし。そのあたりで思考停止になる。

前半は置いといて後半。これは正におっしゃるとおり。せいぜい5対5が限界だと思う。テーブルが別れる時点で同時開催の意味が無い。マメに席替えとかすればいいんだろうけどメンドくせーし!個人的には少なければ少ないほど良いので3対3。2対2じゃプレッシャーがキツイからそこまで来ると1対1のがマシ。

多人数の中で最初に会話をリードするのは、まあ大抵男性だろう。その話に合わせながらも、みな虎視眈々とめぼしい物件の動向を見張っているのである(行ったことないので想像)。その物件が誰を一番気にしているか、自分のことはどう思っているか、顔に笑みを貼り付けたまま、仕草や発言や目線から読み取らねばならない(想像)。そつのない受け答えをしながら、ライバルたる同性の動向にも気を配らねばならない(想像)。そんな器用なことができるか、聖徳太子でもないのに。

全部無いです!いやそういう子もいたのかなあ。まず自分に自信が無いのであれば自分が参加出来る合コンにそこまで必死に食いつきたくなるような相手が来るはずがないと思いませんか。その辺に矛盾があるような気がします。

お酒を飲みながら、表面は笑顔で水面下では熾烈な駆け引きというのが、私の一番苦手とするところだ。それも仕事だったら仕方ないが、合コンの目的は恋人獲得である。もし憎からず思っている異性がいて、その人とどうしても付き合いたいと思っていたら、どんなこともしよう。ええしますとも。でもそうでなかったら、物欲しそうな顔してのこのこ出ていくのは厭だ。のこのこ出て行って惨めな気持ちになるくらいなら、最初から単独行動をとる。単独行動で自爆する方が、合コン査定に耐えるよりマシ。

合コンの目的は確かに恋人獲得なんだけど所詮は合コンなわけでお見合いではない。参加者達はあくまで「良い人がいたら・・・」ぐらいの気持ちである。合コンと銘打ってる事で多少ハードルが揺らぐ事もあると思うがそれにしても大きくブレる事は決して無い。

学生時代、周りに狩猟民族は少なく、定住型の農耕民族が多かった。恋愛も、畑を耕し種を蒔き、肥料をやり雑草を取り、ジワジワ育てるタイプ。だいたい普段の格好がツナギとか首にタオルとか、農民と同じである。飲み会も多かった。一つ課題が終わると終了コンパ。近くで酒を買って来て、作業着のままでアトリエでコンパ。農民の男女が収穫祭をしているようなものだ。

それだー!自分が参加して来た合コンはそれと大差ない。農民の男女が収穫祭!隣村も今年は良かったみたいよ!ホントに?じゃあ一緒にお祭りね!うひょー!オラが手塩にかけたキノコさ見てくれだべぇー!あ、こういうノリがダメ?そっかー、そこはカボチャでぶん殴ってハロウィンコスプレにして欲しいなあ。

そこに、誰かの高校時代の友達だという若い会社員の男性が来た。初対面なのにえらくテンションが高く、つまらんギャグを連発して、リアクションがないと「あれれ?スベった?皆さん飲みが足りないのかな?」とか言う、そういうタイプ。二言目には「さすがゲージュツ関係の人は違いますねー」。私達はすっかりシラケてしまった。

思うにその人は合コンビギナーだったんじゃないかと!それこそ『やまとなでしこ』のような合コンのイメージを抱き続けていたのではないかと!だっていくつかの合コンに参加した経験があればドラマに描かれるような合コンなどは存在しないと知ってるはずですから!

少なくとも自分の周りにいる男は似たような感覚で合コンを捉えてると思う。あくまで友人関係を広げる感覚。一度の合コンで相手を見つけられなかったとしても気にしない。そこで知り合った女の子と仲良くなって別の合コンすれば良いから。あんま数打つのも異様だけど学生時代って暇だしね。俺はバイトっていうか正社員並に働いてたから暇じゃなかったけど。そういうわけで合コンした事がないって聞くとハードル上げ過ぎじゃね?とか思ってた。

合コンって呼び名もそのままでいい。最初に述べたようにうちらの世代で既にコンパも合コンと同じ意味を持ってしまっていたわけだし、ゴーコンという響きもゴーカク・ゴーケツ・ゴーセイ・ゴーラオンセン・ゴーモー・ゴーリテキと並べてみれば・・・ほら!良いイメージだってあるじゃない!

とここまで書いて思った。





 俺 、 も し や 釣 ら れ た ?

これはひどいー!それでもいっか!世の中の合コンの大半はこんな感じのはず!違うなら教えれ!(ぶっちゃけ違う気もしてる)

ちなみに某女性漫画家主催の合コンにちらっと参加した事があるんですがアレは合コンではなく限りなくヤリコンでした。1時間ぐらい飲んだだけで「ほら!あんたたち!躊躇してんじゃないわよ!」と主催者が言う。何が?と思ってたら「失礼しまーすw」と男の膝に座って来たっていうね。長くなったからこの辺で。

*1:スーパーフリーとかがそうなのか??