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アサッテの人

レビュー BOOK

アサッテの人

アサッテの人

芥川賞なあ。

のっけから拒絶反応が出てしまいました。劇中劇ならぬ作中作というか書いている時点での苦悩めいたものがいきなり出て来る物語って好きじゃない。もちろんそれを上手く利用して最後にガツンと繋げる可能性もあるので最後まで読んだけどまったく無かった。ポンパ言いたいだけなら別の出だしでも良かったんじゃないの?と。劇中劇みたくするならいっそ折原一天井裏の散歩者―幸福荘殺人日記 (角川文庫―角川ミステリーコンペティション)ぐらい重ねてくれた方がまだ楽しめたかなあ。天井裏の散歩者はマトリョーシカかよ!ってぐらい次から次へと作中作になってて作中作中作中作中作中作中ぐらいでした。

ポンパとかタポンテューとか軽い響きは悪くないし奥さんとのやりとりも楽しそうでチューリップ男も面白い。だから普通にその世界観だけで書いたらすごく楽しそうだと思った。薄っぺらくて軽い作品になるし、それじゃ芥川賞は獲れないんだろうけど。どうも何らかの受賞作って言うと期待が過剰になるせいかガックリ来る事が多いなあ。

今回の芥川賞選評はコチラ↓

今号の「文藝春秋」には、受賞作『アサッテの人』全文とともに、芥川賞の選評も掲載されています。

以下、恒例の抄録です(各選考委員の敬称は略させていただきます)。