読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

暗号解読


これは面白かった。サブタイトルの通りロゼッタストーンから量子暗号までという事は当然内容は紀元前から現代までとなるわけで世界の歴史を駆け足で読むような過酷さでした!謎解きは大好きだけど数学的素養がないのでシンドイ!
 
でも次から次へとナイスエピソードが出てくるので止められない!おかげで脳内ファンがフル稼働しっぱなしで耳から熱や煙がシューシュー出てました。章ごとに短評を書くのである!

スコットランド女王メアリーの暗号

ロゼッタストーンから始まるんじゃねーのかよ!っていうね。しかしこの演出は成功。メアリーの処刑って暗号書簡の解読が決め手 *1 だったのか!といきなり引き込まれました。
:スタキュレーtitle=スタキュレー
カエサルが暗号作ってたとかも面白いし古代ギリシャで使われていたスキュタレーっていう木製の巻き軸を見てダ・ヴィンチ・コードに出て来たクリプテックスみたいだ!とかのっけからワクワクしちゃった。



ヴィジュネル暗号は解読不能の暗号!?

ヴィジュネル暗号は頻度分析に対して相当な強度を持つ強力な暗号。でも方法を見てメンドクセーーー!と思いました。当時の人達も同じ反応だったようで長いこと無視されてたそうな。
 
セキュリティが強固でも使い勝手悪いと浸透しないよね。企業でのコンプライアンスが重視されてる現代でも同じだよね。すっげーセキュリティシステム構築したところでユーザーの意識が杜撰ってケースはよく見かけるし。

ルイ14世の大暗号

ロシニョル父子が作ったルイ14世の大暗号ってのがヴィジュネル暗号以上にすごい面倒な仕組みで吹いた。そんだけ手間隙かけてりゃ200年ぐらい解読されねーよ!

ベルサイユ宮殿を建設したフランスを代表する国王、ルイ14世(1638~1715)は、アントワーヌ・ロシニョルとボナヴェントラ・ロシニョル父子に命じて重要文書を暗号化させました。数百種類の数字を羅列したこの暗号は、この一家を除いて誰も解読することができない史上最強の暗号だったため、「大暗号」と呼ばれました。しかし、200年の時を経て、1890年にフランスの軍人エティエンヌ・バズリーがついに解読に成功します。
 
暗号の歴史 STAGE2 中世 | 三菱電機 セキュリティー

ビール暗号

色々ありますが、最も興味深いのはビール暗号です!!

  1. 2000万ドル相当のお宝が未だに見つかってない
  2. 1885年から未だに解かれていない暗号

この2点はものすごく魅力的。Wikipedia全文が載ってるようなので興味がある人はチャレンジしたら良いと思う。これやっぱりそういう商売を思いついた天才がいたって事っぽいよなあ。

まとめ

疲れたし長くなったし読んで欲しいからこの辺にしとく*2けどエニグマっていう暗号作成機械とそれに対抗して作られたボンブという暗号解読機械の話など暗号作成者VS暗号解読者の戦いの歴史はかなり熱い。


そしてRSA暗号が誕生するまでのエピソードが超熱い。当たり前のように利用している公開鍵の概念なんて最初から知ってると大したことないように思えちゃうけどその発想の転換はもの凄い事なんだと思った。

現代において無くてはならない存在

ネットバンキングなんかで気づかないうちにお世話になってる電子証明書は彼らの活躍があったからこそなのですね!量子コンピュータが開発されない限り安全な暗号と言われてるけど過去に安全と言われた暗号がことごとく解読されてる歴史を読まされるともしかして!と思わずにはいられない。まあRSA暗号が解読されたなんて事になったら世界は大混乱になりそうなんで解読されてもその事実は伏せられたままな気はするけどね。
 
んで出てくる天才たちがほとんど「○○という謎を知ってからいつか自分が解いてやろうと思っていた」みたいな感じなんですがそれを読んでる俺自身もフェルマーの最終定理を解いてやろうと思ってたクチでして思うだけじゃダメなんだなあという事実を痛感した本でもありました。とっとと解かれて良かったホントに。

*1:世の中の決定事項って後付けな理由がほとんどなんで未解読だったとしても処刑されてた気はしますが

*2:全部で8章あります