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IT産業崩壊の危機

IT産業崩壊の危機

IT産業崩壊の危機

本書では現時点におけるITベンダーの問題点を列挙し、今後必要な事は何かを訴えている。日本は鎖国体質というか言葉の壁をうまく利用してる感があるなあ。中国とかインドに出せば人件費は抑えられるし実際少なくない企業がそうしてるんだけど、それでも価格破壊には至らない。

この業界に入ってもう10年以上経つんだなあ。入った当初から危機感は抱いていて、それは対費用効果の薄さ。もちろん他の業界に比べて無駄に人件費が高い*1ってのも当然あるんだけどそれだけじゃない。なんて言うかな。何でも管理出来るがゆえ不必要なデータまでとりあえず抱え込んでおくという無駄かな。アナログでやってた頃は到底管理できなかった膨大な量のデータも現在であれば簡単に管理出来る。ように思える。

ところが実際はそうではない。やはり不要なデータは不要なデータであって管理出来るようになったからと言ってデータの価値が上がるわけではない。だが管理しようとしてしまう。これって文明が発達して自然までも管理しようとして神の怒りを買う的な結果になりがちだと思う。

もう少しITコンサルティングの地位がしっかりと認められて高まればより良いシステム開発が可能になるとは思う。未だにコンサルは宗教だと思ってる古い経営者が多いからなあ。それから最終段落で述べられている研究と教育。どこの業界も教育は大切だし研究は他の業界より重要なので、この2つへの投資を怠る企業は長く生き残れないだろう。

IT業界での教育は他より難しいとは思うけどね。それなりのコストをかけて育成した人材もヘッドハンティングとかで償却する前に逃げられちゃう事が多いから。だけどそれでも人材に投資を続ければ最終的には各地に種を撒いた状態と同じになっていっせいに花開く時が来ると思うんだよな。

*1:SEやPGまで渡っているかどうかは別だけどね