泣ける映画のはなし

あれこれ処理しきれずに溜まってゆく感情の反吐みたいなものを吐き出したいとき、思い切り叫ぶか、怒るか、泣くかするとスッキリするわけで、他人に迷惑かけない作法としてはひっそり泣くことが選択肢として適切なものだから「あんまり有名じゃない泣ける映画知らない?」とトモダチに聞いてみたところ、タイトルに『南極物語』と書かれた本文なしのメールが届いた。

基本的に家族愛フェチなのでファミリーがハートウォーミングな空気を醸し出したらアウツ。200の振り幅を利用されて一旦窮地に陥ってたりするとホント泣けちゃう。恥ずかしながら20代後半から涙腺が緩くなりまして哀しい映画は観たくない。だから泣ける映画と言われてもピンと来ない。

マイベスト泣ける映画ってワケでは無いんだけれど真っ先に思いついたのがマイ・ライフ [DVD]

作品紹介
余命4カ月とガン告知を受けたエリート広告マンのボブ。彼は妻のお腹の中にいるまだ見ぬ子へ、ビデオレターを撮り始める。『ゴースト ニューヨークの幻』の脚本家ブルース・ジョエル・ルービンの初監督作品。ビデオに語りかけるマイケル・キートンの姿が微笑ましく、哀しい。

紹介文にもある通り、ビデオを撮るんですよ主人公が。子供が産まれてくる頃には自分がいないわけだから父親として色んな事をビデオに残しておこうって感じでね。確かオナニーだか避妊についての話も撮ってたはずで笑えそうで笑えないもどかしさが記憶に残ってます。

アルマゲドン [DVD]も似たような理由でウルウル来てしまう。最後に主人公が全人類の犠牲として死ぬ事になるんだけど娘に対して「結婚式には出たかった・・・」って泣きながら言うわけですよ。出たいよなあ出たいよなあギョギョギョギョ!*1って涙が出ちゃう。アルマゲドンはこのセリフだけで買いです。ブシェーミのアホさとこれ以外の部分はどうでもいい。

ショーシャンクの空に [DVD]は大好きな映画なんだけど原作も映画もさんざん観たのでもはや泣ける映画ではなくなってしまいました。火垂るの墓 [DVD]も同様。

映画は観てないけどグリーン・マイルは電車で読みながら泣いた。16週―あなたといた幸せな時間も一場面だけ非常にヤバかった。向井亜紀は自分が死んでもいいから子供だけは産む!みたいなことを言うんですがそれに対して向井の母親が怒るんですよ。親が子を思う気持ちは繋がってるんだなあ当たり前だけどすごいなあってウルウルしました。

とまあid:llenaさんに対して何一つ有意義な泣ける映画情報を届けられてないわけですが誰かが乗っかる事によって連鎖が起こって泣ける映画が他の人からも挙がるといいなーなんて思ったので書いてみました。

エロDVDとか厳選したのにハズレだったりするとすっごい哀しいよね涙は出ないけど。あと子供の頃に「南極物語観ようぜ!」と友達に言われて遊びに行ったら男の人に組み伏せられた女の人がアンアン言ってる映像が流れてビックリしました。その時の体位が俗にワンワンスタイルとかドギースタイルとか呼ばれてる事を知るのはもっと後の事でした。

*1:注:俺の泣き声です。キモくてすいません。