スマートな子育てなど存在しない

知り合いの子供が小学生でメゾピアノポンポネットが学校ではやってて買って欲しがるんだけど「あんなに高いものを着せるのには抵抗があるし、あんなのばっかりねだったら困る」とぶつぶつ言っていたのでバーゲンでTシャツ2枚くらい買ってやれば?案外つきものが落ちるように欲しがらなくなるよとアドバイスしたところ、確かに、一切ねだらなくなったと電話があった。

子供が高価なブランド服を欲しがった時に難色を示す親は少なくないだろう。成長期ですぐ着られなくなるのに・・・等、その難色レベルも様々だけれどここでは「ブランドしか着なくなったら困る」という発想を取り上げてみる。

1,2着ぐらい何とかやりくりして何とか着させてあげることは出来る。だがブランドしか着ないとワガママを言い出したらそんな経済力はウチには無い。困る。だからここでキッパリ拒否しておかなくては!というような発想かな。可能性が無いわけじゃないからその発想というか心配もわからなくはない。

大人の尺度でブランド欲を子供に当てはめているのかもしれない。気に入ったブランドは多く欲しい。しかし大人であるがゆえ我慢をする。経済力に見合った量しか買わない。子供は親の経済力など理解出来ないから何度でもねだるんじゃないかという恐怖。

しかし現実にはTシャツ2着で落ち着いたりするよ、と。子供からしてみればそのブランドを着てみたかっただけで継続して欲しがるほどブランドに対する執着は無いわけだ。大人には大人のルールがあるように子供には子供のルールがあるわけでプログラムのバグみたいに全てを根元から絶つ!という発想は子育てにおいて取り入れちゃいけないんだろうなあ。

子供のブレ加減ってハンパ無いよね。一貫性が無かったり妙な部分で拘ったり。それでいて主張自体に大した意味が無い。あくまで子供自身がそうしたい、というだけ。だから大人の考えからすると無駄が多く見えたりね。そこにどれだけ付き合えるかで子供の成長度は決まると思う。

肉を切らせて骨を断つ*1じゃないけど親は子に対して自分の肉はバンバン切らせておく。無駄だと思う事でも受け入れてあげる。それが結果的に骨を断つ、立派な大人へと育てる近道になるんじゃないかなあ。

*1:ってホント語彙の少なさに愕然とするし悪い例えだけど思いつかないからこのままで