まぁ、そんなわけで、
「過去の女性が忘れられない」
こういう男性は、一度、恋焦がれた女性に再会してみるのが一番いいんじゃねぇかと思う。多分、かなりの確率で冷める。
これは同感です。もちろんわざわざ冷める為だけに会えって事じゃなくウジウジモヤモヤしてるぐらいなら会ってしまえよと。村上龍も69(シクスティナイン)―Sixty nine (ヤングジャンプコミックス)の後書きだったか映画の後書きだったかで高校時代のアイドルに再会してガッカリしたみたいな事を言ってた記憶がある。もっとも彼の場合はお互い老けたなーという自嘲も含めての感想だった気もするけど。
それとは別で寄生獣って漫画に占い師のおばさんが出て来るんですけどその人が主人公に向かって言うセリフにも通じるものがある。
「あなたの胸の穴をふさぐ事が出来るのはその相手だけなのよ」
みたいな事を言う。占い師としては「胸の穴」って心の傷みたく比喩のつもりだったと思う。けど主人公は現実として胸に穴を開けられるほどの傷を負わされた過去があって「その相手ならもう殺したよ」と答えるわけなんですが最終的には形を変えて再会して救われるという流れで面白かった。
寄生獣だと恋愛に関する傷では無いんだけれど恋愛にも当てはまるなぁと思いました。トラウマを抱えてる人が克服するにはトラウマを与えた人物に再会するのが最も効果的なのかも、と思ったり。現実として難しいんだろうけど。
寄生獣(完全版)(1) (アフタヌーンKCDX (1664))
- 作者: 岩明均
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/01/21
- メディア: コミック
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寄生獣は見た目こそグロいけど内容は秀逸なんでジャケ売り*1で敬遠してる人は読んだ方が良いと思う。
*1:造語:ジャケ買いの反対語で見た目で対象外と判断すること