知識量詐称のはなし

ブルータワーでは話の中でパーソナルライブラリアンというものが出て来る。質問すれば何でも答えてくれるAI執事というかAIコンシェルジュみたいなのが腕時計っぽく手首にいる。スケジュール管理や健康管理までやってのけるツワモノ。質問回答機能だけ切り取ったとしてもユビキタスがもっと進化した形というかこれさえあればいつでもどこでもググれちゃう感じか。しかも手首に向かってググレカスって言うだけ。超らくちん。

これって全人類的願望な気がするけど全員が持ったらよくわからない事態になりそうだ。個人の持つ知識が無意味になる?知識や情報はライブラリアンに補ってもらうけれど最終的なジャッジは自分で下すから関係ない?

現代でも既に違和感は発生しつつあると思う。オンラインでの会話ならばいくらでも知識量の詐称が可能だからだ。ネット上のコミュニケーションでも音声だと詐称が難しいがメッセやチャットなどでは入力タイムラグが織り込み済みだ。そのタイムラグが単なる入力タイムラグなのか検索タイムラグなのか判別は不可能なのである。

とは言え、長く会話してれば綻びは出て来るので結局バレてしまう。よって知識量詐称は避けた方が無難なのであるが一つだけ良い事がある。ググり速度を鍛えるにはピッタリなのである。

以前にチャットみたいなので早押し(早答え)クイズやった時にエライ強い人がいたんだけどその人って実は全部ググってたんよね。クリップボード誤爆でググった事がわかるコピペして発覚。その時すっごい非難されてな。みんなガッカリしてた。けど俺は独りで「ググり速度はえー!」って感心してた。知識量ある事もすごいけど現代だとググり速度もリスペクト要素だと思うなあ。