理不尽でも対処する人しない人

一方で、ウィンプは純粋まっすぐな正義の人だ。彼らは不運や理不尽に襲われると、自分が悪くなかったこと、相手が悪かったことを証明して、だから私には責任がないという。そして、それは道徳的にも社会的にも正しいことも多い。道徳的にも社会的にも正しいが、しかし、問題は解決されないままだ。プロジェクトは悲惨なままだ。

不運や理不尽に襲われた時には誰もが「俺の担当じゃない」とか「これほど大きな問題を捌くのは割に合わない(そこまで報酬を貰ってない)」など感じるはずだ。感じ方に差はあれど方向性はマッチョもウィンプも同じだ。

けれど思う事と行動が違う

ウィンプは言葉通りに行動する。無理です!出来ません!と突っぱねる。
マッチョは言葉とは裏腹に行動する。無理です!けどやるしかねえ!と対処する。

そして結果に大きく差が出る。

不運や理不尽は余程なすりつけ技術に長けた人でない限り自分から離れない。一度や二度ぐらい回避したって必ず戻って来る。問題を先送りにしたに過ぎないのだ。理不尽を突っぱねたつもりのウィンプはさんざんこじれた頃に結局自分でやるハメになる。先送りした分だけ負の利子がついてるようなものだ。一方でマッチョは不本意ながらも早めに対処するので行動は同じだけれどダメージが少ない。

こうして考えると同じ能力を持った人間同士でも考え方一つで結果が大きく変わってくる事がわかる。他の要素はともかく考え方を切り替えるだけでマッチョと行かないまでもマチョンプぐらいにはなれそうじゃないですかね。