俺のダンディさん

江田島平八とかダンディの権化は数多くあれど俺にとってダンディとはやっぱり俺は柳生博ですね。

彼は100万円クイズハンターという番組で司会をしてました。この番組、解答者はクイズに答えて賞品をゲットするんですが後半になって商品が出尽くした後は取り合いになるんですね。正解すれば「緑の宿泊券!」とかお宝賞品を横取り出来る。で、大抵は宿泊券か食事券なんです。単価高いからね。ところが夏休み親子大会で変わった子供が出て来た。俺は彼こそVIPPERの先駆けだと思ってるんですが彼は正解した後にこう告げたんです。

「赤のべに花一番!」

べに花一番って油の詰め合わせですよ。お中元でもらっても不都合はないけどテンション上がらない微妙なポジションの商品ですよ。高価な賞品を奪い合わなければいけない、なんてルールは無かったけど空気読むなら宿泊券なんですよ。視聴してた俺も当時は子供でしたが「やりおった!」と思った。そしたら司会の柳生博

「おいおい、ふざけるなよぉ」

VIPPER坊やをたしなめました。実は柳生、一瞬ピキィ!ってなったけどすぐに「ハハハ、こやつめ」って顔に切り替えたんだよなあ。あの切り替えの早さは超ダンディだった。